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何故か釣師は短気が多い。
ほぼ99%ぐらいの確率で短気者と云って良いと思われる。自分含め周り、知り合いもすべて多かれ少なかれ短気な人が多いと思う。
昔から釣は短気な方が、良しとされているのは何故だろう。
気が短いから黙っていられず、あれこれと釣れない原因を探し探求する。場所が悪いといって絶えず新しい場所を探す者もいれば、道具悪いと云って新しい道具を探して来る者、釣れる様に仕掛けを研究する者、ありきたりの道具に飽き足らず自分ですべて作ってしまう者など‥‥人それぞれ千差万別であるが、結果的に云える事は全員創意工夫に余念がないと云う事である。それが、呑気な人やのんびりしている様な人にはそれが出来ない。又そんな人は釣り人の中には、まず見出す事が出来ないと云って良いだろう。
又、日頃仕事には集中出来ずとも何故か釣りになると、集中出来る人が大勢いる事も不思議である。釣師は釣る事のみを考えで頭が一杯なのである。そんな集中力が釣の時に出来ても、仕事では出来ないと云う。これ又不思議な現象である。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、正にそれを地で行っている釣師が多い。そんな集中力を仕事や家庭で生かすことが出来たなら、その人は何をやらせても成功すると思う。
しかし、釣師の大半はそれが出来ない。釣師の殆んどは「釣を止めれば唯の人」ではなく「唯の凡人」なのである。もっとも釣の最中に他の事を考えている様では、立派な一人前の釣師にはなれないとは思うが・・・・!
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